インスリン離脱患者数の検討【あずま糖尿病内科クリニック】西宮市の糖尿病内科

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インスリン『やめたい』とお考えの方へ
-離脱患者数の検討-

ありがたいことに2015年8月の開院以来、インスリン離脱患者数も100名を超えてきましたので離脱患者さんの背景をデータにして検討してみました。2015年8月の開院から2020年5月までデータが確認できている116名(男性71名 女性45名)での検討です。

当然の結果ですが、インスリン導入時の血糖管理は不良で(平均HbA1c:10.65±2.2%)離脱時は改善傾向(平均HbA1c:6.75±0.9%)を認めます。離脱時のみならず離脱後も良好な血糖管理の維持が重要です。詳細なデータは今回検討できておりませんため、後述いたしますが、血糖管理が再度悪化しインスリンが再開された方は7名(全体の6%)ですので離脱後も概ね良好な血糖管理が維持できていると思っています。

罹病期間

まず、罹病期間について検討いたしました。インスリンが必要となる方は大きく2つにわかれます。

① 健診や採血にて偶然血糖高値が見つかる、もしくは口渇多飲多尿など症状があり受診された方

② クリニックにて継続加療も徐々に血糖管理が悪化しインスリン導入

当院では、②のパターンの方はかなり少ないです。ほとんどが①のパターンもしくは元々他院にてインスリン加療が行われていた方となっています。グラフをみてみても、罹病期間が1年未満の方が27人(24%)と全体の1/4を占めていますが、10年以上の方、特に20年以上の方も25人(23%)と決して少なくないことが分かります。

離脱時の年齢を見ても平均は63.2±14.7歳ですが、70代が30人と最も多く、80代、90代でもインスリン離脱が達成できていることが示されています。

インスリン離脱までの期間

次にインスリン離脱までの期間(インスリンを行っていた期間)ですが、1年以内が66人(57%)と過半数で3ヶ月以内も29人(25%)と早期に離脱することも可能であることが示されました。また5年以上が27人(24%)20年を超える方も5人(4%)いらっしゃいました。つまりどれだけ長期間インスリンを施行されていても離脱という希望は捨てる必要がないことをご理解して頂けるかと思います。

離脱後の転帰

離脱後の転帰についても検討いたしました。血糖管理が不良もしくは少量のインスリンが良好な血糖管理維持のために必要な方(実は重要なポイントです)が7名(6%)いらっしゃいました。93%(92名/99名中)と多くの方が現在もインスリンを施行せずに治療を継続されております。

インスリン離脱患者さんアンケート

見事にインスリン離脱を達成された患者さんのお声をまとめさせていただきました。
みなさんの日々の糖尿病治療のヒントやモチベーションアップにつながれば幸いです。

アンケートはこちら »

最後になりましたが、このようにデータをまとめてみますと長年インスリン治療を受けられている方でも多くの方がインスリン離脱を達成され離脱後も良好な血糖管理を維持できていることがご理解いただけるかと思います。ただ、重要なのは誰もがインスリン離脱が可能なわけではありません。先にも述べましたが、少量のインスリンが良好な血糖管理に必要な方もいらっしゃいます。しっかりとインスリンの適応を見極め、必要最小限の薬剤使用を医師も患者さんも心掛けることが重要だと思います。

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