食べてないのに太るのはなぜ!?
食べていないのに太る、というケースが少なからず存在します。なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか。代表的な原因をご紹介します。
無理な食事制限
食事を抜く、ひと口しか食べないといった無理な食事制限は、身体を飢餓状態にします。飢餓状態になると命を守るために脂肪が蓄えられ、食べていないのに太るということが起こります。
基礎代謝の低下
誰でも、加齢とともに基礎代謝が低下します。これまで通りの食事・運動を維持していても、カロリーが消費されず、太ってしまうのです。
その他、運動不足、筋力低下なども、基礎代謝の低下を招きます。
自律神経の乱れ
ストレスや睡眠不足、不規則な生活などによって自律神経が乱れると、カロリーが適正に消費されなくなり、太りやすくなります。
食べ方が良くない
食べる量が適正であっても、早食い、噛まない、糖質の摂り過ぎなどによって、太ってしまうことがあります。
また、ご飯やパンなどの糖質から食べる食べ方も、血糖値の上昇とともに脂肪の合成を促進し、太る原因になります。
食べてないのに体重が増えるのは病気の場合も…
食べていないのに体重が増える原因として、無理な食事制限や基礎代謝の低下などをご紹介しました。これらはいずれも、医師の指導やご自身の取り組みによって改善できるものです。
しかし中には、病気を原因として食べていないのに体重が増えるというケースも存在します。食べ過ぎていないはずなのに1カ月に2㎏以上体重が増えたというとき、膨満感・食欲不振・便秘・動悸・息切れ・むくみなどの症状があるというときには、一度当院にご相談ください。
なお、考えられる疾患としては、以下のようなものが挙げられます。
- 橋本病(甲状腺機能低下症)
- 心不全
- 腎不全
- 肝硬変
- 更年期障害
- クッシング病
- ネフローゼ症候群
- 下垂体腺腫
食べても太りにくい食事は?
当院では、医師だけでなく管理栄養士、糖尿病看護認定看護師・糖尿病療養指導士(CDEJ)・糖尿病療養指導士兵庫(CDE兵庫)といった資格を持つスタッフがおりますので、ぜひ一度ご相談ください。
栄養バランスの偏りを改善する
栄養バランスに優れた食事へと改善することで、太りにくくなります。
1食あたりの3大栄養素のバランスは、たんぱく質が3~4割、脂質が1~2割、炭水化物が4~6割を目安とします。
食べ方を改善する
3食できるだけ決まった時間に摂る、ゆっくりよく噛んで食べるといったように、食べ方を改善しましょう。
また、野菜を最初に食べ、次にたんぱく質・脂質を、最後に炭水化物を食べるという方法は、血糖値の上昇および脂質の合成を防いでくれます。
食物繊維を意識的に摂る
糖の吸収を緩やかにしてくれる食物繊維は、不足しがちな栄養素の1つです。
玄米や胚芽米、大豆、サツマイモ、ごぼうなど、食物繊維の豊富な食品を意識的に摂取するようにしましょう。
食事だけでなく生活習慣の改善も必要
適度な運動・筋力の維持
ウォーキングや軽いジョギング、水泳など、有酸素運動を行いましょう。長く運動から離れていた方は、自信があっても、ケガを予防したり心臓に負担をかけないために必ず強度の低い運動から開始してください。
運動によって筋力が維持できれば、基礎代謝の低下の予防にもつながります。
自律神経を整える
規則正しい生活リズムを刻むこと、十分な睡眠をとることで自律神経を整え、適正にカロリーを消費できる身体を維持しましょう。
ストレスを溜めずにしっかりと解消することも大切です。
肥満外来へご相談ください
肥満は、糖尿病(Ⅱ型)、高血圧、脂質異常症といった生活習慣病、心筋梗塞や脳卒中といった命にかかわる疾患のリスク要因となります。
肥満の解消には運動と食事が大切だと理解できていても、具体的にどのように改善すればいいのか、その判断は簡単ではありません。無理をすれば続きませんし、誤った方法では逆効果となってしまうこともあります。
肥満およびさまざまな病気のリスクが心配な方は、ぜひ一度、あずま糖尿病内科クリニックにご相談ください。医師を中心とした専門家チームが、医学的根拠に基づいた治療をご提案し、また細やかなアドバイスをさせていただきます。