院長ごあいさつ
みなさんこんにちは、医療法人社団あずま糖尿病内科クリニック院長の東大介(あずまだいすけ)です。
私は以前、腎臓内科医として勤務していました。そこで目にしたのは、週3回、4~5時間の人工透析を受ける患者さんたちでした。頭では理解していたものの、実際に直面すると、腎不全がいかに日常生活に大きな影響を及ぼすものであるか、またその辛さを肌で感じることになりました。さらに驚いたのは、糖尿病から腎不全に至った方の多くが、糖尿病についての基本的な病態をご存じないことでした。
そのとき抱いた「糖尿病腎症などの合併症を起こす前に患者さんを正しい知識を伝えたい、助けてあげたい」という想いは、今も変わらず持ち続けています。
その後、腎臓内科医、糖尿病内科医として研鑽を積む中で、細やかな血糖管理と必要最低限の薬物療法にて、患者さんのモチベーションを保ちながら良好な結果が得られることを確認し、臨床的な確かな手応えを掴みました。そしてそのためには、やはり私たち医療従事者だけでなく、患者さんも正しい知識を持っていることがどれほど重要かということを実感しました。と言っても、特別難しいことをお話しするわけではありません。なぜ血糖値が下がらないのか、どういった治療法が適しているのか、日常生活でどのようなことに気をつけるのか、ということを分かりやすくお伝えします。特に初診の方には、治療を前向きに捉えていただくためにも、時間をかけてご説明します。
これまでに蓄積してきたノウハウを、余すことなく診療に活かすべく、インスリン療法の卒業(離脱)においても実績を重ねて参りましたので、糖尿病の進行の程度にかかわらず、安心してご相談いただければと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
医療法人社団あずま糖尿病内科クリニック
院長 東 大介(あずまだいすけ)
専門クリニックにしている理由
- 長年腎臓内科医として、糖尿病歴が長期である透析患者さんを診療することで、糖尿病は、糖尿病患者であることは忘れてはいけないが、糖尿病ではない健康体に近い血糖値(合併症が進行しない血糖値)に戻すことは不可能ではないと実感できた
- 医師として、最も得意とする分野である糖尿病治療で患者さんに還元したい
非常に、ざっくりとしていますが、上記2点に集約されると思います。
当院の2型糖尿病治療としての特色
①当院はインスリンからの卒業(離脱)を目指しております
治療薬が発達した現在、治療次第では良好な血糖管理を維持しながらインスリンからの卒業(離脱)することは十分可能だと考えております。
開院とともに開設しました当ホームページにおきまして、毎月のクリニック全体のHbA1cとともに、開院以来のインスリン離脱患者数を公開しております。
明るく、なんでも相談できて、結果もきっちり残せる、そのようなクリニックを目指しております。
②チーム医療で糖尿病治療に取り組みます
当院は、糖尿病看護認定看護師・糖尿病療養指導士(CDEJ・CDE兵庫)・管理栄養士の資格を持つスタッフが在籍しております。糖尿病治療は、医師・スタッフ全員『チーム医療』で取り組んでまいります。医師とスタッフが一丸となって、患者様と共に糖尿病と向き合い、精一杯サポート致します。お困りのことがあれば、どのスタッフでも構いませんので、何なりとお申し付けください。
③SU剤を用いず、食後高血糖改善薬(α-GI、グリニド)DPP-4iを中心とした内服薬を採用しています
一般的には、SU剤が使われることが多いのですが、当院では、SU剤の代わりに食後高血糖改善薬のα-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI薬)とグリニド薬を用いる治療法を積極的に採用しています。また経過によってはDPP-4阻害剤を追加することもあります。
④追加インスリン(一般的には毎食前の3回/日)を用いず、基礎インスリン(1回/日)でのインスリン療法(食後高血糖改善薬中心でのBOT)を採用しています
一般的には、超速効型の追加インスリン製剤を1日3回以上用いて、食後高血糖を抑える治療(インスリン強化療法)を行いますが、当院では、追加インスリン(一般的には毎食前の3回/日)を用いず、基礎インスリン(1回/日)でのインスリン療法(食後高血糖改善薬中心でのBOT)を採用しています。
⑤クラウドシステムやLINEを使用した血糖管理
クラウドシステム(アプリ)やLINEを使用し、血糖測定結果を管理し、患者様とデータを共有しています。
クラウドシステムには費用はかかりません。
⑥精度の高い検査機器を用いた迅速検査が可能です
当院では患者様のその日の病状を把握し、治療方針の決定、早期の治療を行うための精度の高い検査機器を用いた迅速検査が可能です。
⑦楽しく前向きに治療に取り組むお手伝いをします
患者さんのモチベーションを向上、維持する努力を惜しみません。
糖尿病をはじめとする、生活習慣病は、その名の通り、生活習慣で大きく結果が変わってきます。患者さんに、病気が進行する機序や治療方針を理解していただく努力を惜しまず、つらく、制限の多い生活ではなく、楽しく、メリハリの利いた生活の中で、前向きに治療に取り組め、合併症が進行しないような治療結果が残せるよう努力をしていきたいと思います。
また、HbA1c、1,5-AG、随時血糖値などの血糖評価項目をはじめ、LDLコレステロール、中性脂肪、尿酸値などの採血項目は院内で測定可能ですので、即座に治療方針を決定・変更することが可能です。
略歴
平成6年 | 私立愛光学園高等部卒業 |
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平成14年 | 香川医科大学医学部卒業 |
平成14年 | 香川医科大学医学部付属病院研修医 |
平成17年 | 香川県済生会病院内科(一般内科、腎臓内科医として研鑽) |
平成19年 | 高松赤十字病院内科 (腎臓内科に加え、循環器内科カテーテルチームや糖尿病チームでも研鑽) |
平成21年 | 香川労災病院内科(腎臓内科医、糖尿病内科医として研鑽) |
平成24年 | 関西労災病院内科(糖尿病内科医として研鑽) |
平成27年8月 | あずま糖尿病内科クリニック開設 |
資格・所属学会
- 日本糖尿病学会糖尿病専門医
- 日本内科学会内科認定医
- 日本透析学会透析専門医
- 日本腎臓学会
学会発表
第57回日本糖尿病学会近畿地方会R2年10月17日~31日
頻回Ins患者をBOTに変更後、Self Titrationを用い緩徐にInsを減量、離脱に導いた1例
第54回日本糖尿病学会近畿地方会H29年11月11日
血糖不良な頻回Ins患者を外来でリブレプロを用いてBOTに変更しえた2症例の検討
第60回日本糖尿病学会H29年5月20日
SelfTitrationを用いた外来インスリン導入とその後のインスリン離脱
第53回日本糖尿病学会近畿地方会H28年11月12日
血糖不良な2型糖尿病患者にクラウド連携でBOTを導入した2症例での検討
第58回日本糖尿病学会H27年5月21日
2型糖尿病患者における頻回インスリン注射療法から食後高血糖改善薬中心のBOTへの切り替え効果~2年間の経過から~
第51回日本糖尿病学会近畿地方会H26年10月25日
SU剤を使用しないBOTでの至適基礎インスリンの検討
第57回日本糖尿病学会H26年5月17日
入院患者に対するBOTでの食後高血糖改善薬(α-GI、グリニド)の有効性について
第50回日本糖尿病学会近畿地方会H25年11月23日
食後高血糖改善薬(α-GI,グリニド)を用いたBOTの可能性について
第49回日本糖尿病学会近畿地方会H24年11月22日
1型糖尿病と慢性甲状腺炎に悪性貧血を合併した多腺性自己免疫症候群の1症例
第55回日本糖尿病学会H24年5月17日
SU剤を使用せずに良好な血糖管理が可能かの検討
第101回内科学会四国地方会H21年10月20日
透析導入16年後に肺と鼻症状からウェゲナー肉芽腫と診断された一例
第54回日本透析医学会学術集会・総会H21年6月7日
膵VIP産生腫瘍に急性腎不全を併発し外科的治療が著効した1例
第2回クリアランスギャップ研究会H19年11月11日
透析効率改善の取り組み~クリアランスギャップを基準にしたアクセス管理~
第41回四国透析療法研究会H19年10月7日
炭酸ガス造影と血管内超音波IVUSを併用したPTA
講演
2024年
- 5月29日
- ケレンディア錠 Luncheon Seminar
「糖尿病性腎症進行抑制を主眼に置いた当院での治療の実際」という演題で発表させていただきました。
2023年
- 7月8日
- 第25回阪神糖尿病談話会
「28年と長期インスリン患者を通院後6年で離脱に導きその後も良好な血糖管理を維持できている1例」という演題で発表させていただきました。 - 6月7日
- ライフスタイルを考慮した糖尿病の1st Injection -今こそGLP-1RAを-
「高齢者糖尿病治療の現状と課題」で講演させていただきました。
2021年
- 12月8日
- 糖尿病合併症予防を考慮したGLP-1製剤の選択 ~経口セマグルチド使用経験を踏まえて~
- 3月17日
- 低血糖なく血糖変動の正常化を目指す当院での治療法 ~クラウド連携とSMBGの活用法~
2020年
- 11月18日
- 合併症進展抑制を意識したGLP-1製剤の選択
- 8月27日
- 第4回糖尿病専門診療を考える会
当院の栄養指導の実際~クラウド連携を用いた栄養指導の取り組み~ - 7月29日 アークレイ糖尿病 Web Live Seminar 「糖尿病診療 New Stage」
- 1月22日
- KOWA WEB CONFERENC
インスリン離脱に向けた当院での取り組みについて
2019年
- 10月16日
- WEB Diabetes チームスキルアップセミナー
日常生活の中で血糖変動を図る、糖尿病治療の重要性
~クラウド連携を用いた栄養指導の取り組み~ - 9月7日
- 第22回阪神糖尿病セミナー(HANDS)
モチベーション向上を目指したSMBGの活用方法
~減量離脱を目指したSelf Titrationと食後血糖測定のすすめ~ - 5月25日
- 第27回神戸・透析と情報懇話会
「血糖変動の正常化を目指す2型と尿病治療
~良質で安全な血糖管理を実現するために~」 - 6月19日
- WEB(ノボノルディスクファーマ サテライトダイアログ)
「血糖変動の正常化を目指した持効型インスリンの選択
~Self Titrationを用いて低血糖を回避する~」 - 5月25日
- 第27回神戸・透析と情報懇話会
「血糖変動の正常化を目指す2型と尿病治療
~良質で安全な血糖管理を実現するために~」 - 1月19日
- 美波セミナー in 阪神
「美しい波をデザインするためのグリニドのポジショニング
~αGI併用下での必要最小量でのグリニドの使用について~」
2018年
- 12月16日
- Diabetes Expert Meeting in Kinki-Hokuriku2018
「治療満足度向上を目指した当院での取り組み
~クラウドシステムを利用した栄養指導も含めて~」 - 11月8日
- 糖尿病治療サミット
「血糖日内変 動・日差変動抑制を意識した治療
~Self Titrationを用いてインスリン離脱をめざす」 - 10月13日
- 第4回阪神生活習慣病フォーラム
「当院での糖尿病性腎症重症化予防の取り組み
~院内での微量アルブミン尿測定データの推移と食事療法の実際~」 - 7月5日
- 兵庫県薬剤師会淡路支部研修会
「血糖変動抑制を主眼においた治療の有効性
~ステップダウンをめざした治療~」 - 5月31日
- DiabetesSymposium in 尼崎
「血糖日内・日差変動から考える、持効型インスリン製剤の選択
~当院の使用経験から~」 - 5月19日
- 宝塚薬剤師会学術講演会
「食後高血糖是正を主眼においた糖尿病治療の有効性~日内変動 日差変動を考える~」 - 4月12日
- Diabetes Conference in 尼崎 (兵庫県立尼崎総合医療センター)
「インスリンデクルデク選択の根拠とセルフタイトレーション管理
~他の持効型インスリンとの比較も含めて~」 - 3月10日
- 第19回兵庫県糖尿病トータル研究会
「クラウドシステムを用いて血糖変動正常化を目指す当院での栄養指導の実際」
2017年
- 12月20日
- 第一回鳴門臨床懇話会
「正常血糖正常化を目指しSMBGを有効活用することで見えてきた分2製剤DPP-4阻害剤のポジショニング」 - 12月8日
- web講演 「トレシーバで空腹時血糖のバラつきを制御する
~他の持効型との比較も含めて~」 - 10月28日
- 糖尿病治療におけるICT活用を考える会
「モチベーション向上を意識したクラウド連携の当院での取り組み 」 - 10月5日
- 糖尿病治療の目指すことはin 西神
「糖尿病治療方針決定のための最強ツールとしてのSMBGの有効活用
~Sel Titrationやクラウド連携も含めて~」 - 9月15日
- Diabetes Forum in Hyogo
「FGMを装着後、インスリン頻回注射療法(MII)をSU剤を用いないBOTに外来下で切り替えた連続5症例での検討」 - 9月12日
- 糖尿病治療の目指すことはin 遠賀・中間
「インスリン離脱の観点からみた食後高血糖改善薬中心でのBOTの有用性」 - 8月30日
- 糖尿病カンファレンスin 北神エリア
「インスリン離脱を見据えた糖尿病治療 ~SMBGの積極的な利用と食後高血糖改善薬中心でのBOT~」 - 7月19日
- 糖尿病治療の目指すことは in 小倉
「SMBGを軸に質の高い血糖コントロールをめざして ~血糖変動正常化を意識した薬剤選択~」 - 7月15日
- 糖尿病治療の最適化を考える会
「実症例から考えるSGLT2阻害薬の適応」 - 7月1日
-
第20回阪神糖尿病談話会
「SMBGを治療の中心にして見えてきたこと」 - 1月21日
- 糖尿病カンファレンス in 尼崎
「血糖変動の正常化を目指した糖尿病治療」
~低血糖リスクの少ない多剤併用~
2016年
- 11月18日
- 芦屋市医師会学術講演会
「芦屋・苦楽園地域での糖尿病専門クリニックとしての当院での役割」
~SMBGを最大限利用しステップダウンを目指す糖尿病治療~ - 11月4日
- 第8回尼崎糖尿病市民フォーラム
「守ろう腎臓 みなおそう食生活」 - 10月20日
- 尼崎医師会内科医会学術講演会
「SMBGを最大限活用し、ステップダウンを目指す糖尿病治療」
~血糖日内変動のイメージの重要性~ - 9月28日
- トレシーバ サテライトダイアログ
ステップダウンを目指した食後高血糖改善薬中心でのBOT
~トレシーバ選択の根拠とセルフタイトレーション管理~ - 6月25日
- 第19回阪神糖尿病談話会
クラウド連携を用いたセルフタイトレーションでのインスリン管理 - 3月12日
- 芦屋市薬剤師会学術講演会
インスリン離脱を見据えた食後高血糖改善薬中心でのBOTの有用性について
~セルフタイトレーションでのインスリン管理~ - 3月9日
- 北夙川駅前会
苦楽園地域での糖尿病専門クリニックとしての当院の役割
~HbA1c以外の血糖評価項目やクラウド連携も活用した糖尿病治療~ - 2月25日
- スズケン明石西神支店診療レクチャー
HbA1c以外の血糖評価項目も活用した糖尿病治療 ~血糖日内変動のイメージの重要性~ - 2月16日
- ノボノルディスクファーマ 東京本社臨床講座
ステップダウンを考えた糖尿病治療
2015年
- 9月24日
- 糖尿病セミナー 関西学院会館
食後高血糖改善薬中心のBOTによる基礎インスリンの差異 - 6月20日
- 第18回阪神糖尿病談話会
SU剤やインスリン強化療法中心の治療から、食後高血糖改善薬中心での治療に切り替えて 著効した4症例での検討 - 2月28日
- グルファスト錠発売10周年記念講演会
Combination Therapyをふまえた食後高血糖改善薬によるBOTの有効性 - 1月30日
- Diabetes Scientific Forum in高松
セルフタイトレーションでのBOT
~外来管理からみたトレシーバの有用性~
2014年
- 8月23日
- 北阪神糖尿病フォーラム
モチベーションをいかす治療法としての食後高血糖改善薬(α-GI,グリニド)を用いたBOT
~Self Titrationでの外来管理の実際~ - 7月28日
- 第3回阪神尼崎病診連携の会
モチベーションをいかす治療法としての食後高血糖改善薬(α-GI,グリニド)を用いたBOT
~Self Titrationでの外来管理の実際~ - 6月14日
- 第17回 阪神糖尿病談話会
食後高血糖改善薬(α-GI,グリニド)を用いたBOTの可能性について - 5月30日
- Insulin Therapy Forum
食後高血糖改善薬(α-GI,グリニド)を用いたBOT~ランタスとトレシーバの差異~ - 2月28日
- グルファスト錠・グルベス配合錠全国講演会
入院患者に対する食後高血糖改善薬(α-GI,グリニド)を用いたBOTの有効性について - 1月15日
- E-quality meeting in Nishinomiya
食後高血糖改善薬(α-GI,グリニド)を用いたBOTの可能性について
メディア出演
2020年
2019年
論文掲載
・セラピューティック・リサーチ12月号
頻回インスリン注射療法実施中の2型糖尿病患者における食後高血糖改善薬中心のBOT(basalsupportedoraltherapy)の導入~2年間の経過から~
Therapeutic Research 2016;37:1157-1166
スタッフ紹介
糖尿病看護認定看護師・糖尿病療養指導士(CDEJ)・糖尿病療養指導士兵庫(CDE兵庫)・管理栄養士の資格を持つスタッフによる食事・栄養の相談を受け付けております。食事のご相談から運動や血糖測定など、糖尿病治療でお困りの点をお気軽に相談ください。
受付
受付は患者様が来院された際に一番初めと最後に対応する場所です。
明るい笑顔でお迎えし、気持ちよくお帰り頂けるように心がけています。
看護師
糖尿病の患者様は、日常生活そのものが治療であり、生涯にわたってセルフケアが必要になってくるため、不安や様々な制約感を感じることもあるのではないでしょうか。
来院された際の何気ない患者様とのやり取りの中にも、様々な思いや行動変容につながる何かが隠れているかもしれません。
患者様、またご家族の方々の声に耳を傾け、思いを受け取ること、一緒に考え、きめ細やかなサポートができるよう心がけています。
管理栄養士
患者様が食事療法を無理なく続けられるよう、ひとり一人にあわせた栄養相談を目指します。
正しい知識と自分らしい実践方法を身に付け、「おいしく」「満足できる」食事と活動的で充実した生活が送られるよう、お手伝いができれば幸いです。
糖尿病看護認定看護師
関西労災看護専門学校を卒業し、同年、関西労災病院内科病棟に入職しました。
内科領域の看護を積みながら、糖尿病看護にも携わってきました。2003年糖尿病看護をもっと専門的に学びたいという気持ちと上司の勧めもあり、糖尿病看護認定看護師認定課程に進み、1年間じっくりと糖尿病看護を学びました。
翌年の2004年、糖尿病看護認定看護師資格を得ることができました。現場(関西労災病院)に戻り、さっそく仲間を集めて糖尿病看護相談外来を開設し、糖尿病患者様に向けて、療養生活の相談、インスリン・SMBGの導入、フットケアの提供を始めました。その後、循環器内科医師からの提案も受け、重症虚血肢の再発防止に向けたフットケアにも携わり、活動を拡大していきました。
労災病院在職中、東先生と仕事をする中で印象的なエピソードがありました。それは、糖尿病教育入院(2週間)でのことで、「血糖の日内変動を診て治療に活かす」方針であることを知っていましたが、入院期間中、毎日7回SMBG測定を実施するのは患者様にとって苦痛ではないかと考え、毎日の7回測定はやめていただけないかとお願いしました。が、意見は跳ね返されました。その時に「この入院は一生に一度、じっくりと糖尿病と向き合う時間でたった2週間、痛い思いを頑張ってもらうのはそんなにいけないことなのか。血糖値は治療に活かされているのに」といわれて何も言えなくなったのを覚えています。紆余曲折ありましたが、糖尿病チームとして情報を共有したり、糖尿病看護外来では診察と療養指導をコラボして行う機会を多くもつこともあり、より糖尿病チームとしての看護師の役割を認識することができました。
2017年、主人が東京に転勤となり、長年勤めた労災病院を退職し、初の関東での生活を体験することができました。2年専業主婦を体験しましたが、資格維持と看護のスキルアップのため、2019年に東京の糖尿病専門クリニックでパートとして勤務を始めました。総合病院でしか働いたことがなかったので、クリニックは何もかもが初めての体験の連続でした。同時に糖尿病看護はやっぱり楽しいなと実感しながら勤務していました。2020年西宮に戻ることとなり、今後は西宮に定住するため、就職先の希望として「しっかり腰を落ち着けて働ける職場で、糖尿病を専門的に学べること、自分のスキルを活かせる職場」がいいと思い、医療法人社団あずま糖尿病内科クリニックに入職希望したところ採用していただく運びとなりました。入職後、仲間同士で助け合いながら仕事をされていて、職場の雰囲気も良く、とてもいい環境でお仕事させていただいております。
医療法人社団あずま糖尿病内科クリニック
布谷 容子(ぬのたにようこ)
資格・所属学会
- 糖尿病看護認定看護師
- 日本糖尿病療養指導士
- 兵庫県糖尿病療養指導士
あずま糖尿病内科クリニックでやってみたいこと
フットケア:足の観察、爪切り、胼胝ケア、マッサージなど
ただいま準備中につき、整い次第、ご案内いたします。
妊娠を希望されている糖尿病の患者様のケア
不妊治療なども含めて知りたい方のお役にたてるかもしれません。
糖尿病透析予防のための看護ケアなど
最後に
医療法人社団あずま糖尿病内科クリニックのスタッフの一員として、患者様に慣れ親しんでいただけるよう頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。
院内紹介
入口
受付
待合
待合
診察室
相談室(兼診察室2)
相談室
検査室
採血スペース
検査・処置室
フットケアルーム
トイレ
設備紹介
ビオリス24プレミアム(東京貿易メディシス)
糖尿病検査に必須となる1,5-AGを院内で迅速に測定する生化学分析装置です。肝・腎・脂質のスクリーニング検査にも対応します。
アダムスハイブリッド
糖尿病検査項目であるHbA1c、血糖を高精度、且つ迅速に出力する分析装置です。指先からの微量血液での測定も可能です。
グルコース分析装置ポケットケムBG
血糖を指先からの微量血液を用いて測定できる検査室専用の分析装置です。
スポットケムCL
緊急検査項目の感染症、貧血等の検査を迅速に行う血球計数装置です。
スポットケムEL
腎機能のスクリーニング、脱水症状等の緊急検査に対応する電解質分析装置です。
オーションイレブン
着色尿補正、温度補正機能を搭載した自動尿分析装置です。
ホルタ記録器
検査装置(ホルタ記録器)で、日常生活の心電図を記録し、24時間の心電図変化を調べる検査装置です。
不整脈や狭心症などの有無を調べます。
胸部に電極を数カ所貼り、検査装置を身につけて頂きますが、当院では非常にコンパクトな機器を導入しております
ホルター心電図解析装置
ホルタ記録器で記録した24時間の心電図データを、ホルター心電図解析装置で解析して異常の有無を確認します。
血圧脈波検査装置
安静時の12誘導の心電図検査を行い。動脈硬化の程度を調べる検査です。血管の詰まりや硬さを調べ、「血管年齢」で分かりやすく表示します。検査は仰向けに寝た状態で両腕・両足首の血圧と脈波を測定します。検査時間は約5分程度です。
超音波画像診断装置
超音波画像により、心臓の動きや内臓・血管などの様子を調べる検査装置です。放射線を使用するX線レントゲン装置などと違い、被爆がありませんので、どなたでも安心して受けて頂ける検査になります。
一酸化炭素ガス分析装置
タバコの煙に含まれる有害物質の一つである一酸化炭素(CO)をどの程度体内に取り込んでいるかを測定する装置です。
InBody270
InBodyは医療用に用いられる体成分分析装置です。
家庭用の体組成計とは異なり、年齢や性別で補正しないため、正確な測定が可能です。
お支払いについて
当院ではクレジットカードがご利用いただけます。
ご利用頂けるクレジットカードは以下となります。
- VISA
- orico
- Union pay
- JCB
- アメックス
- ダイナースクラブ
- Discover